草木の芽が「張る」(はる)田畑を「墾る」(はる)。「晴る」とも。
勢いの盛んな時。得意な時。
二月〈如月〉きさらぎ
寒くて更に衣を重ねる。
春まだ遠い。
三月〈弥生〉やよい
いやおい。いよいよ草木が勢い盛んになる。
雛月、春惜月
四月〈卯月〉うづき
卯の花が盛んに咲く月。
作物の植月とも。
五月〈皐月〉さつき
早苗月の略ともいわれているが「サ」というのは「田の神」
に関するらしく「田の神の月」ではないか?
サナエは早苗ではなく「田の神の苗」の意味と思われるとか。


寒 梅・お彼岸・ひな祭・摘み草

野遊び/磯遊び・卒業/入学・花見/花祭り

転勤/転居・端午の節供

変化のある豊かな気候風土が、趣きのある雨の名前を生みました。


◇雨の名前(小学館-「雨の名前」から)
甘 雨 (かんう)、   慈  雨 (じう)、

紅 雨 (こうう)、   木の芽雨(きのめあめ)

花時雨(はなしぐれ)、  菜種梅雨(なたねづゆ)

◇地方に伝わる珍しい名前
蛙目隠し---(新潟県東蒲原郡)想像してみて下さい。・・・

麦食らい---(高知県長岡郡)麦の穂がでる頃に降ってその生育を害する雨

じぼたら雨---(和歌山市)じめじめ降り止まない雨

降るとも見えじ春の雨
 水に輪をかく波なくば
けぶるとばかり思わせて
                降るとも見えじ春の雨 (文部省唱歌 四季の雨)
花の里心も知らず春の野に
  いろいろ摘める母子もちいぞ  和泉式部

草餅を作るために母子草を摘んでいるようすです。
草餅は、蓬で作るもの思っていましたが母子草で
できるとは、知りませんでした。
中に入れる小豆餡は鎌倉時代以後だということです
から単に草を搗き込んだお餅ということでしょうか。

ははこぐさ

春の七草の一つ、ごぎょう(おぎょう)とも。
せきどめ薬にした。
「七草」…せり・なずな・ごぎょう・はこべら・
ほとけのざ・すずな・すずしろ

◇お店に並んだ春の和菓子は、どれも可愛らしくて季節感がいっぱいです。


鶯餅・わらび餅・草餅・桜餅・椿餅・ひなあられ・花見だんご

     上生お重        菱餅(五段重ね三段重ね)


紅梅匂            桜重ね            青 柳

紅/蘇芳          白/紅           緑/青紫
紅梅の御衣に御髪のかかり
はらはらときよらにて
「明石の姫君」
紅桜の細長に、御髪は左右より
こぼれかかりて、
柳の糸のさましたり。「若紫」

お祝の祝儀袋(たとう)を、色襲ねを参考に創ってみては如何ですか。




江戸好み
歌舞伎の舞台を彩る華やかな色調は、庶民の日常を乗り越えて時代の感覚が
つくり出した究極の色彩世界です。

花四天---捕方(四人)

捕方(警官隊や機動隊員)を
ここまで風流にしてしまう

勧進帳の弁慶と義経
−女性が一人も登場しない劇−


簡潔にして重厚な、きっぱりとした色合い


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