●水ようかん
●水まんじゅう

●水無月
●麩まんじゅう
●葛まんじゅう
6月は1年の折り返し、半年間の無事を
祝い残る半年の無病息災を願って食す。
夏越えの祓(はらい)=6月晦日の神事
●鮎色々
●葛切り
いづれも、喉ごしのよい、ひんやりと涼感
溢れるものばかり。
繊細な和風感覚の夏菓子です。
初夏の日ざしを浴びたあとの一口は
格別です。

七月に因む和菓子
索餅(さくへい)…遣唐使が伝えた唐菓子の一つ。七月七日に亡くなった子供が悪鬼となって
         悪さをしたので、その子が好んだ菓子を供えて慰めたの が起りとか。
現在のそうめんの原形
とも言われています。
かささぎの橋 …七夕の夜、牽牛と織姫のためにかささぎが翼をのばして天の川の橋となった
        という伝説からのネーミング。
願いの糸 …日本では笹竹の先に五色の糸を結んで願いごとを星に祈ったことから命名。

ヲ菖蒲がさね ヲ卯の花がさね ヲ橘がさね
ヲ源氏物語りより
−匂うの宮の装い−

みどり・スオウ

白・みどり

茶・黄

 藍色・薄茶(丁字)
「丁字に深く染めたる薄物の単を
   こまやかな直衣に着給える」

優雅、華麗な伝統的感覚を引き継ぐ京都に対して、
地方都市としての江戸では、京とは違った色彩感覚が育ちます。
江戸後期には俗に「四十八茶、百鼡」といわれるような、渋い色、
中間色が定着して独得の粋な色、スタイルに発展していきます。
次の色は、いったいどんな色でしょう?(日本の伝統色より)
   浅葱色(あさぎいろ)=ねぎの色に間違えやすいけど薄い藍色
   利休鼡(りきゅうねずみ)=利休好みの少し緑がかった鼡色
   縹色(はなだいろ)=日本伝統の青の中の青。藍染め以前は露草で染めた。
   路考茶(ろこうちゃ)=人気役者2代目瀬川菊之丞(俳名・路考)好みの色。
現代に生きる私達も江戸人に負けない感覚で、自分色・私好みの色を作り出しては
いかがですか?◯◯好みのピンクとか、◯◯風の黄色とか、、。色は無限ですから。

本屋さんでみつけたステキに不思議な絵本。
「わたしたちの一族は、働く季節と眠る季節をくり返します。」
「それでは遊ぶ時間はないのかい」
と、兎のトマスがたずねると、リスのユリアナ・イワノブナは
微笑んで言うのでした。
「仕事は喜び、甘い眠りもまた喜び。愉しみは、木の芽の
芽吹く匂い、葉のしげる匂い、花の蜜の匂い、そして木の実の
熟す匂い。くるまって眠る枯れ葉の匂いはまた格別のもの。
旅うさぎ パロル舎 天沼春樹/水野恵理

←『初夏』前のページへ

和の雑記帳のトップへ戻る


〒111-0036 東京都台東区松が谷3-21-7 ローザス・フジ1F
TEL:03-5806-3388(代) FAX:03-5806-3466
e-mail : info@taiko-do.co.jp