几帳
平安人の色彩感覚のすばらしさは、源氏物語の世界に今も見ることが出来ます。 色の名前などから、平安王朝人の自然に寄せる限りなく繊細な心がよく分かります。

■染料の名前(染料の名前がそのまま色の名前になっているものもある)
--日本の伝統色(DIC大日本インキ)
 紫根(しこん)・丁子(ちょうじ)・藍・茜(あかね)・梔子(くちなし)・ 刈安(ススキによく似た多年草)・黄櫨(きはぜ、ウルシ科の落葉樹)等々...

 

 ◆菊襲(きくがさね)  ◆紅葉襲(もみじがさね)
白・黄 紅・葡萄茶(えびちゃ)


■重色目■
衣類の配色や重ねた時に見える色の効果を楽しみます。
四季や、用いる人の年齢や身分、或いは行事などによって
限定されたりしました。

「桜の唐の綺の御直衣(おんなほし)、葡萄染(えびぞめ)の下襲(したがさね)、
裾(しり)いと長く引きて...」
...(桜=桜重ね/表白、裏紅   唐の綺=薄手の唐織)

ある日の二十歳の光源氏の装いです。

 

当時の職人の染色や織りの手わざは素晴らしい!




←『秋』前のページへ

和の雑記帳のトップへ戻る


〒111-0036 東京都台東区松が谷3-21-7 ローザス・フジ1F
TEL:03-5806-3388(代) FAX:03-5806-3466
e-mail : info@taiko-do.co.jp